イヤホンたちへのひとりごと

主に購入したイヤホンのなんちゃってレビュー。良かったところももうちょっとこうだといいなという我儘も含めて率直なひとりごとをメモがわりに発信します。かなり個人的な好み傾向も反映されているので、あまり鵜呑みにしないように!

ダルマオーディオ T-500pro

KBEAR BELIEVEの情報を漁っている時に出会ったダルマオーディオというメーカーが気になって、試聴機レンタルが可能とのことだったので、レンタルしてみました。

 

調べてみたところ、拠点は中国の深圳らしいので、中華イヤホン?の扱いでいいのかよくわかりませんが、ビルドクオリティがとても高く、KBEARのイヤホンに筐体をOEMで提供しているとのことで、確かにT-500proとBELIEVEの形状は同じようですね。

 

もともとイヤホン本体とイヤーピースのみで販売を行なっていて、最近ケーブルが付属したパッケージ版が発売になりました。(13860円)

 

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良かったところ

・音場の広さ

・臨場感・解像度の高さ

・刺さりのない高音

・定位感の良さ

・ビルドクオリティの良さ

 

気になったところ

・BELIEVEほどではないが、少し音量が取りづらい

・中域が少し痩せた感じに聞こえる

 

仕様

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試聴機と合わせてイヤーピースが4種類ほど、SML各サイズで入っており、色々試せるところや、試聴機をお送りいただいた時が発売の10日前くらいだったのですが、その時点でなおケーブルを再検討していて、今回同送するケーブルではないかもしれないという断りまでいただき、妥協しない姿勢と、徹底したこだわりを感じられ、非常に好感の持てるメーカーさんでした。

 

ドライバーの素材は非公開となっていますが、ベリリウムに近い性質の素材だと言うことで、BELIEVEと「ほぼ同等」ではないか?とも噂されていたりいなかったり…

 

音量に関しては、BELIEVEほどではないものの、少し音量が取りづらく、No.3と同等にするにはFiiO M9(DAP)で10前後上げる必要があります。

また、BELIEVEとはハイゲインとローゲインを切り替える程度で大体同じになりました。

 

ただ、これまでのレビュー含め、どのイヤホンとの比較でも言えることですが、一般的に音量が大きい方が「いい音」に感じやすい傾向にあり、また好みにも左右されるため、他の方のレビューと印象が異なる可能性があります。

BELIEVEとの比較を交えたいと思いますが、全く同じ音量で比較できているわけではないので、その点ご了承ください。

 

まず、全体的に傾向としてはBELIEVEとたしかに似ているなとは思いました。

 

BELIEVEより中域がより控えめな分一見ボーカルがややクッキリクリアに感じますが、解像感や特に高域の綺麗さや細かな描写に余韻など丁寧さではBELIEVEの方がやはり一段レベルが高いです。

ただ総じて低音は抑えめで、中高音寄りな感じは傾向としては近いかな?と思います。

 

聴き心地としては似ていますが、よりまろやかだけど鮮やかなのがBELIEVE、少しチャキチャキしたのがT-500proという感じで、少し性格の違う兄弟みたいな感じですね。

家でまったり聴くならBELIEVE、普段使いはT-500proと使い分けても良さそうです。

 

また、音場はT-500proの方が横に広く感じますが、定位感は良好です。人によってはもう少し中域が欲しいと感じるかもしれませんが、基本的にどの曲にも合わせやすいかなと感じました。

 

同社のT-800という商品自体は聞いたことが無いのですが、コンセプトである『まるで自分だけの小さな演奏会を体験するような臨場感溢れるサウンド』というのは、T-500proにも当てはまりそうな、割と立体感を感じるイヤホンだと思いました。

 

TFZのような派手さでは無いものの、各楽器の表現力や描写力に長け、解像感も分離感も価格以上に素晴らしいと思います。

刺さらないけど煌びやかで、"聴く炭酸飲料"と比喩されていましたが、「あぁなるほどな」と思うような、そんな爽快感のあるスッキリした聴き心地です。

 

EDMなどの音が幾重にも重なるような楽曲や、LIVE音源なんかは音場の広さから臨場感が出るのでは無いかと思います。

 

比較的手に取りやすい価格帯のとても魅力的なイヤホンです。

 

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