ES100とバランス接続
今回はES100の紹介です。
イヤホンではなくBluetoothレシーバーです。
前回紹介したM5とスマホからCCA C12+KZ製ワイヤレスコードを利用して、ワイヤレスでの音比較もしてみたいと思います。
こちらはLDAC、aptx-HDに対応しています。
それだけではなく、2.5ミリバランス接続も可能とのこと。
バランス接続に関しては正直よくわからなかったので、試してみたかったというのもあります。
高価なオーディオプレーヤーには2.5ミリや4.4ミリといったバランス接続と呼ばれる差し込み口があるものが多いですが、そこまで予算がかけられないので、ES100と2.5ミリジャックのリケーブルを購入し、違いを確認してみようと思ったのが購入のきっかけです。
リケーブルはTRN 「T2」(16芯OFC純銅銀メッキ)を比較のため3.5ミリジャックと2.5ミリジャックの2本を購入しました。Amazonで1本2,000円ほどで購入できます。
バランス接続の効果はネット上で様々解説を見ていると、ようはノイズをさらに減らすことでよりクリアに解像感が高くなったり、奥行き感が増したりするみたいです。
そして、これにはDACチップが2枚内蔵されているとのこと。
DACは簡単に言えばデジタルデータを人が聴けるようにアナログ信号に変換する回路ですね。
ES100に使われているDACは音楽再生に特化したチップのため、高音質を実現するそうです。
良かったところ
・有線に迫る音の密度
・遅延や途切れがほとんどない
・かなりマニアックな設定ができる
気になったところ
・ボタンの配置が分かりにくい
・音量設定によってはON・OFF時の音が煩くなる
(※アプリの左上のメニューより"MISC CONTROL"→"TONE VOLUME"で変更が可能でした。)
結果としては、ワイヤレスとは思えないくらい音の密度が有線の時とかなり近いと感じました。音が濃いですね。
ワイヤレス再生ではM5とスマホ(XperiaXZ1)とをKZワイヤレスコードで再生するよりは断然音がいいと感じました。
KZワイヤレスコードが価格なりな可能性もあるため、ワイヤレスコードをSHUREとか別のメーカーのものにしたらまた違うのかもしれませんが…
また少し話がズレますが、スマホとKZワイヤレスコードより、M5とKZワイヤレスコードの方が中音域に厚みがあり、音を飛ばす側によっても音質が変わることも確認できました。
結構ポイントが高いと思ったのが通信品質で、LDACの音質優先で使用していてもバッファーを持たせているのか音が途切れることがありませんでした。
KZ製ワイヤレスコードだと、ビッグターミナルや人の多い所だとプツプツ途切れることがありました。
それから、スマホアプリと連動して、かなり細かな設定ができるようになっているのですが、正直それぞれの項目を見ても素人目には「なんのこっちゃ?」といった感じで使いこなせてません。(汗)
機能の殆どが英語名なので、単語で雰囲気はなんとなくわかるのですが、こういう効果だよという説明が欲しいところです。けれど、こだわりの強い人には嬉しい機能なのではないでしょうか?
肝心のバランス接続については、これもケーブルの品質の問題かもしれませんが、なんとなく違うような気がするけど、どこが違う?と聞かれると具体的に答えられない微妙な差でした。
曲によっては3.5ミリ(アンバランス)の方がいいかなと感じることも、2.5ミリ(バランス)の方がいいかなと思うこともあり、期待していたほど劇的な変化というものではなかったです。
気になったのはボタン配置で、スイッチのON OFFがしにくいのと、そのON OFF時の音が音量設定によってはビックリするくらい大きくなるので、ここは一律にして欲しかったですね。
M5の方が少し重いですが、どちらも小型でクリップ留めできる使い勝手はあまり変わらないので、スマホを通してYouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスで音楽を聴く場合はES100を、SDカードなどに録り貯めた楽曲を聴く場合は直挿しでM5と用途に応じて使い分けをしてもいいかもしれませんね。