HIDIZS MS1 MS4
今回はコンパクトDAPでお馴染みのHIDIZSからMS1とMS4です。
DAPは比較的クール寄りなザクザクした音作りの印象ですが、イヤホンは意外と正統派で聴きやすいチューニングの傾向にあるように感じました。
MS1・MS4との違いはMS1が1DDなのに対して、MS4は1DD+3BAのハイブリッドである点です。
MS1
良かったところ
・デザイン性・質感の高さ
・素直で堅実な音
気になったところ
・価格を考慮すると特に不満無し
まず特筆すべきはスタイリッシュなデザイン性に加えて、質感の高さですね。
生産完了なのか、HIDIZSの公式サイトでは5〜6,000円ほどに値下がりしていますが、パッケージから所有欲を満たす雰囲気を醸し出しており、実際本体もとてもその値段では買えないような高級感があります。
付属品もイヤーピースが4種類ほど、それぞれサイズ違いも同梱されており、加えてペリカンケースと充実しています。
量販店では20,000円近い価格設定となっています。
肝心な音はと言うと、割とニュートラルというか、ボーカルにフォーカスしたような印象を受けました。
金属筐体のためか響きがそこそこ良く、音場も比較的広め、ただドンシャリでは無いので高域がシャリつくこともなく落ち着いた雰囲気で、すごく突出したところは無いけど普通に心地よく聞けるそんな感じのイヤホンです。
音の厚みもそれなりに感じ、実直な優等生イヤホンという感じがします。
MS4
良かったところ
・気持ちいい低音の沈み込み
・BAらしい雑味の無さ
・デザイン性
気になったところ
・ハイブリッド特有の定位感はわずかにある
チューニングは上位互換という感じではなく、MS1は中域、ボーカル寄りと紹介しましたが、MS4はドンシャリ傾向にあるように思います。
個人的には好きな傾向のイヤホンです。
低音はMS1以上に深く、沈み込みが心地いいです。
かといってこもったような感じはなく、むしろハイブリッドらしい音の分離感と空間表現、高域も安価なBAやハイブリッドホンにありがちな雑味は感じません。
1DDほどではないですが、音のつながりも良く不自然な感じはあまりしないのもポイントですね。とはいえしっかり聴き込むとやはりハイブリッドらしい少し不思議な空気感というか1DDのような音のつながりとは異なる部分を感じます。
こちらは量販店では約30,000円程度で販売されていますが、こちらも生産終了なのか、店舗によっては処分価格になっていることもあるようです。
そして、MS1はメタルシェルにプリント塗装なのに対して、ぱっと見似たデザインですが、ロゴなどの装飾を覆うようにレジン?のような透明素材が被せてある少し凝った作りになっています。
カラバリもMS1はシルバーとブラックの2色に対して、ブルー、レッドを加えた4色展開です。
どれもカッコいいですが私は青をチョイスしました。宝石みたいな見た目で所有欲を満たします。
付属品はMS1とほとんど変わらず、ペリカンケースが合皮のようなケースに変更になっているくらいです。
ハイブリッドイヤホンを敬遠している方にも是非一度試聴だけでもしてみて欲しいイヤホンですね。