LG V20pro
最近知ったのですが、LG製スマホV20pro(au版はisai beat)、V30+、LG Styleという3機種はDACチップが搭載されているとのこと。
DACは簡単に言えばデジタルデータを人が聴けるようにアナログ信号に変換する回路で、
昨今のスマホなら標準で音楽が聴けるのは当たり前になっていますが、LGの3機種はこのDACチップが音楽専用に配置されていることで、ノイズを除去してクリアにしてくれたり、通常のスマホより高音質で再生出来るようです。
DAPにスマホ機能をつけたようなONKYOの「GRANBEAT」という機種は知っていましたが、docomo、SoftBank、auの3台キャリアで手に入れられる中で、音質に力を入れたスマホの代表といえばXperiaとばかり思っていました。
とっても気になったのでヤフオクで中古を手に入れました。
(※現在のLG商品には残念ながら音楽専用DACは搭載されてという話があったり使われているという話があったり定かではありません。)
肝心の音質からXperia XZ1、小型DAP FiiO M5とも比較しながら、V20proを中心に感想をタラタラと述べてまいります。
※あくまで有線接続での音質です。
まずLG V20proは一般的なスマホとは一線を画した音質であることは間違いなく、ノイズの少ないクリアで楽しい音を鳴らしてくれます。
FiiO M5に比べると力強さが気持ち弱く、シンバル系の音も若干曇りがちで中音域が少し薄いのかもしれません。
流石に専用DAPなだけあって、バスドラのアタック感やギターの弦を弾く音、シンバルの余韻など空気感を含む細かなニュアンスや音の厚みはFiiO M5の方があります。
ただ、通勤の際など外の環境音の中でそのニュアンスが聞き分けられるかと言われたらこれでも十分なレベルでエントリーモデルの専用DAPに匹敵するくらいの高音質なのがわかりました。
一方でXperia XZ1はV20proと比べると音の解像感はあまり遜色ありません。確かに綺麗な音なのですが、奥行きや立体感、生々しさというか臨場感に欠けるのっぺりとした音に感じてしまいました。
個人的にこの3機種で順位をつけるなら
FiiO M5 >LG V20pro>Xperia XZ1ですね。
その他の機能に関して特徴を挙げるなら、サブディスプレイがとても便利です。
曲送り曲戻し、再生中のタイトルの表示などバッテリーを押さえながら操作が可能になっています。
また、アプリを開いていない時は音量調整が非常に細かく設定できます。
標準の音楽アプリではなく、「ONKYO HF Player」を使用しているのですが、アプリを開いている時は音量は5ずつ調整されていましたが、アプリを閉じると一つずつ調整できます。
欠点をあげるとしたら、V20proはバッテリーの持ちがもともと悪いようです。
中古で購入したので、バッテリー性能も50〜80%の個体でしたが、最初は機内モードON、Wi-Fi ONで夜フル充電した後操作せずに朝起きて70〜80%まで減っている酷さでした。
これからサブでDAPとして中古購入などを検討しているのであれば、
・サブディスプレイは時間指定ができるので、触らなさそうな時間帯はOFFにしましょう。
不要な場合はサブディスプレイそのものをOFFにしちゃいましょう。
※インカメラの横に明暗センサーがあり、ここを塞ぐとサブディスプレイが消えるようになっていますので、普段はポケットに入れたりしていれば時間指定ONで差し支えないかと思います。
・バッテリーセーブ機能をONにしましょう。
・ストリーミングなど通信を必要としないストレージ再生であれば、Wi-Fiも切ってしまいましょう。
・不要なアプリは無効化または消しましょう。
これだけで一晩で2〜3%しか消耗しないようになりました。
どうやらネット接続しているとバックグラウンドでずっと通信を試みているのではないかと疑っています。
もともとがスマホなので仕方ないですが、欲を言えばこれでもう少しコンパクトなら専用DAPに目移りしないかもしれません。
BluetoothもXperia XZ1同様、「LDAC」「aptx-HD」にも対応しています。
上の表の通り個人的な総合評価としてはV20proが1番いいですね。
動作はキビキビ動き、防水性能もついていて、YouTubeやネットもできますし、プレイリストの作成もほとんどストレスなく作れます。
Bluetooth、Wi-Fiでのワイヤレス再生も可能ですし、FiiOなど一部中華DAPに起こる可能性のある、文字化けの心配も少ないです。
今更ながらこの機種の魅力に取り憑かれています。
海外製のSIMフリーモデルは一回り大きくなり、防水機能がなくなる代わりにバッテリー交換が可能な機種となっているので、浴室など濡れるところで使う予定がないのであれば、海外版を使うのもありですね。
予備バッテリーを購入しておけば電池がへたっても長く使いつづけることができそうです。
これからの音楽鑑賞は主にこれになりそうです。