KING PRO
NM2+を先に紹介してしまいましたが、こっちの方が先に届いていたイヤホンです。
ようやくまとめられました。
こちらも国内での販売はほぼ終了しており、アリエクでも在庫限りな雰囲気のイヤホンです。
EXCLUSIVE KINGから派生した?KINGの名が付く機種の一つです。
デザインもKINGを踏襲した形になっていますね。
良かったところ
・明るい高音と、深く沈む低音
・フラット目の美音系
・TFZらしい分離感と解像感
・デザイン
気になったところ
・もう少し派手さが欲しいかな?
・KING LTD同様コネクタが若干緩い
仕様
本体が金属シェルの影響もあってか明るく抜けの良い音で、全体的にあっさりとした印象です。
ただ、量感は抑えられているものの、低音は深くから出ているのを感じられます。
KING LTDはどちらかというとドンシャリっぽくもっとブイブイ言わせてるなり方ですが、
KING PROは楽しく鳴らすと言うよりは淡々と鳴らすタイプのモニターよりのイヤホンです。
EXCLUSIVE KINGの高域と低域をかなりマイルドにした感じですかね。
55Ωと鳴らしにくいため、ハイゲインでの再生をおすすめします。
元祖美音系?って感じですかね。NM2+の方が適度にメリハリがあり、楽しさも兼ね備えた音作りになってますね。
言わずもがな、1DDにも関わらず音の分離感、解像度の高さはTFZらしく秀逸です。
そういえば以前に紹介したMLE本体に"KING PRO INSIDE"と記載があり、中身が同じ廉価版なのかと思っていましたが、改めて聴き比べてみると随分と異なる印象を受けました。
特に低音の主張はMLEの方があり、また、中音域の膨らみもMLEの方がある一方でKINGPROは中域までも控えめなのでMLEがドンシャリに感じるのですがクリアさが物足りないのに対して、KINGPROはおとなし過ぎてもう少し派手さが欲しいかなと思ってしまいました。
MLEよりフラットな印象ですが、解像感や、残響による余韻などはさすがKING PROという名だけあって、MLEより数段心地よく鳴らしてくれます。ここは金属シェルの恩恵ですかね。
個人的にはKING LTDの方が好みですが、これはこれで違った良さがあり、同じ路線だけでなく異なるアプローチもあって然りだと思いますし、こうした実験的な部分を今後のイヤホンに活かして欲しいですね。
ただ、KING LTD同様ややコネクタが緩めなのは気になりました。
最近の商品では改良されているので、今後の心配はあまりなさそうですけど。
付属するケーブルはKING LTDの豪華版ではなく、4芯ケーブルになります。
見た目は正直、TFZのイヤホンの中で1番カッコいいと思ってます。
次点でsecret gardenですかね。