イヤホンたちへのひとりごと

主に購入したイヤホンのなんちゃってレビュー。良かったところももうちょっとこうだといいなという我儘も含めて率直なひとりごとをメモがわりに発信します。かなり個人的な好み傾向も反映されているので、あまり鵜呑みにしないように!

KBEAR DIAMOND

BELIEVEがあまりに良かったので、気になって買ってしまいましたシリーズパート2です。

 

T-500proとも比較していきたいと思います。

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良かったところ

・音の立体感と定位

・高音の明るさと伸びの良さ

・ふくよかな低域と程よい中域

・ビルドクオリティとデザイン

・付属品の豪華さ

 

気になったところ

・少し音量が取りにくい

 

仕様

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高域はT-500proの方がより明るく、解像感もありますが、十分に伸びが良く明るく鳴らします。

刺さりも無く、少しマイルドさを感じるくらいのチューニングです。

一応20KHzまでなので、ハイレゾ対応でない点は注意が必要ですね。

所持していない昔のイヤホンでは40KHz対応のものもありましたが、ここ最近のKBEARは一貫してハイレゾ対応していないですね。

 

キーボードなどの電子音の煌びやかさやピアノ・ストリングスなどの明るく滑らかな伸びの良さ、シンバル系の明るく鮮やかな金属らしい音に加え、高音とは別に、弦を弾く時のチャカチャカした細かな音にすら臨場感を与えるような空気感は余韻も相まって特筆すべきポイントかなと思います。

 

低域も結構深いところから出ていますが、ゴリゴリ攻めるわけではなく、浮つかず低い所で鳴るので、ほかの音を濁さずに、しっかりと存在感のある重さを感じる上品な鳴り方で、T-500proよりも強めに出ます。

というより、T-500pro、BELIEVEが中高音寄りなのに対して、どちらかと言うとDIAMONDは中低音寄りとそもそもの傾向が異なります。

タイトな低音ではなく、バスドラなどは「ドン」「ダンッ」というよりはやや「ドスッ」とした感じですが、緩すぎる事もなく個人的にはさほど気にならないレベルでした。

 

全体的な音の綺麗さはBELIEVEと比較すると元々のクオリティの違いに加えて中低音が少し強めなので、中高音が僅かにマスクした感じに聴こえてしまいがちですが、正直十分に丁寧な音作りです。

 

個人的に一番推したいというか、ほかのイヤホンとは代え難いかなと感じたポイントは耳の後ろの方まで回り込むような音の立体感です。

定位がとてもしっかりしており、同価格帯のTFZ LIVE3と比較すると、LIVE3は横に音場が広いのに対して、DIAMONDは放射状に縦方向にも奥行き方向にも音が広がるため、相対的にとても立体感や臨場感があるように感じます。

LIVE3は横一線に音が広がるせいで、各パートが"俺が俺が"状態で、DIAMONDから変えるとなんだかわちゃわちゃした感じに聞こえるくらい、DIAMONDは整然と在るべき所から聞こえてくる感じがします。

 

T-500proもBELIEVEもそれなりに立体感はあるのですが、特にボーカルの存在感がDIAMONDの方が一段と際立っているように個人的には感じました。T-500proはどちらかというとボーカルは少し近めに鳴らす印象です。

 

普段は結構、低、中、高音の印象ばかりが残りがちですが、実際聴き比べてみるとよりDIAMONDの良さを実感できるのではないかと思います。

 

分離感はもちろん、音の立体感のおかげでNFaudioのNM2+以上に細かな音の存在感がありつつも、中域も決して薄く無く、ボーカルが曇らないのに全体的に厚みのある音を奏でてくれる、いいバランスだと感じました。

波形で言うと弱ドンシャリくらいの感じのようですが、それなりにクリアなのにマイルドなので、聴感的には割とフラットな印象を受けました。

どちらかと言うとNM2+の方がドンシャリ気味に感じるくらいマイルドです。

 

NM2+は高域にわずかな不満がありましたが、こちらは全帯域が質感よく、品良く鳴らす印象で、デザインもクールというかフォーマルな感じでビルドクオリティも素晴らしく、付属品も豪華と個人的にはかなり気に入りました。

 

本当に強いてあげるならというレベルで、TFZあたりのイヤホンと比べると少し音量が取りづらいくらいですが、BELIEVEほどではないですし、価格帯的にもまた普段使いしたいイヤホンが増えてしまいましたね。

 

価格帯的な扱いやすさもさることながら、1万円以下で音に包まれる感覚に浸れるイヤホンがあるとは思わなかったです。

 

銀メッキ線や純銀線などへのリケーブルで高域を少し改善出来そうですし、かなりのポテンシャルを持ったイヤホンだと思います。

 

やや大きめの音もしくはハイゲインで聴くのが個人的にはオススメです。

ついでに言うと、ワイヤレス(LC-BT2・BT20pro)で使用している時の方が有線時より好みの音になると言う不思議なイヤホンでした。BT20proに至ってはNM2+を繋いだ時、特にR側にホワイトノイズが凄くのってしまうのですが、DIAMONDでは音量を上げてもほぼ0なくらい気にならず、また起動ボイスがうるさく感じていたのも抑えられるという一石三鳥なおまけ付きでした。

 

ただDIAMONDはあまり話題にのぼらなかったような気がして、なんとなく地味な印象がありますね。付属品が合皮っぽいイヤホンケースにウレタンのイヤーピースグレー・黒と芯が赤い標準のイヤーピースのサイズ違いのほかに黒のイヤーピース3サイズ、ケーブルも銀メッキ8芯のしっかりしたものと豪華で、イヤホンのビルドクオリティにパッケージも作りがしっかりしていて、もっと評価されても良さそうに思いました。

 

相変わらず普段使いしているのはNM2+、EXCLUCIVEKING、No.3でしたが、おそらくしばらくはT-500proとDIAMONDばかり聴くことになりそうです。

 

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