FIIO M9
FiiO M5、HIDIZS AP80とコンパクトDAPを体験してもう一歩進んでみようかと思い、ビックカメラにて¥23,000ほどまで値下がりしていたので、やや衝動的にM9を購入してしまいました。
コレは今後ますますハマっていきそうな予感しかしません…
国内で普通に買うと¥35,000〜40,000くらいが相場のようですが、どうやら生産完了で値下げされていたみたいですね。
どちらかと言えばM5が少し間延びした形のM6の方が需要が無さそうにも感じますが…
後継機に当たるモデルが出るのか気になるところです。
下位機種にM6、上位機種にM11が国内では販売されています。M11PROというのもありますね。
良かったところ
・滑らかで豊かな音場
・欲しい機能がほとんど凝縮されている
・Android(FiiO仕様)搭載
・片手に収まるサイズ感
気になったところ
・バッテリー持ち
・やや動作がもっさり
・本体のデータ容量が2GB
・AACが認識されない(専用アプリ時)
まずは肝心な音について。
M5で搭載されていたDACと同じメーカー「旭化成」のAK4490がデュアル搭載されています。
M5ではAK4377がシングルで搭載されています。
どちらもVELVET SOUNDテクノロジーを採用したDACとのこと。
聴き比べると、傾向としては同メーカーの同シリーズだけあって似た感じですが、ベースの低いうねりやドライブ力、音場はM9の方が格段に上な感触です。
それでいて刺々しくなく鮮やかな音色はホッとする安定感があります。
Wi-Fiにも対応していて、ストリーミング再生も出来ます。
Bluetoothはaptx-HD、LDACにも対応で高品質なワイヤレス接続が可能です。
マイナーですが、新しいコーデックのHWAにも対応。
2.5ミリバランス接続も可能です。
動作はややもっさりとしていて、タッチしてからの反応がワンテンポ遅い感じはありますが、ストレスは感じないレベルですね。
一応Android搭載で、もともとはホワイトリストにあるアプリであればダウンロードが可能でしたが、制限が解除されて幅広いアプリがダウンロードできるようになりました。
ただし注意点として、本体のデータ容量が2GBしかないため、あまり色々なアプリをダウンロードすることはできませんし、上述の通り、動きがもっさりなので、重たいアプリは動作しない可能性が高いです。
私はONKYOのHF Playerのみダウンロードしました。
【理由】
・AACコーデックを間違いなく認識してくれる
・文字化けがほぼ無い
・Wi-Fi接続時は歌詞が表示出来る
などです。
M5同様FiiOの専用プレーヤーアプリではAACコーデックを認識しませんでしたが、ONKYOアプリであれば、バッチリ認識してくれます。
また、文字化けも基本的にありません。
ボタン配置は片側に集中しているので、強いて言うなら左右に分散させても良かったのかな?とは感じました。
少しボタンが詰まりすぎていて、再生ボタンや電源ボタンを押す際にボリュームダイヤルをいじってしまう時があります。
ただ、これもHIDIZS AP80同様最大ボリュームの設定が可能なので、爆音になることは防げます。
バッテリーもデュアルDACの弊害か、スマホをいじるのと同じ感覚で比較するとやや減りが早いかなと感じますが、往復1時間程度の通勤であれば数日持ちます。
片手操作可能なコンパクトさで、機能も音質も申し分なく、価格的にも持運びに躊躇しないレベルと、非常にバランスの取れた1台に思います。
デザインも「DAP」って感じでかっこいいですし。
私のようにエントリーモデルから少し背伸びしてみたいなと思ってる方には良い選択肢の一つでは無いでしょうか?
といっても入手困難になりつつありますので、もし気になったら中古品やフリマアプリなどで
探してみてくださいね。