HIDIZS AP80
FiiO M5に続いてコンパクトDAPのご紹介です。
HIDIZSのAP80です。
赤をチョイスしました。
AP80proが出回っているのでだいぶ今更感ですが、何故あえてAP80をチョイスしたかと言いますと、合皮ケースの存在ですね。
ケースがベルト通し出来るようになっているんです。
ポケットに入れずに鞄のベルトなどに固定できるので、曲送りやボリューム調整などがダイレクトに出来そうだなと思いまして。
AP80proは店頭で試聴した限りデュアルDACでその分音質がいいのですが、ひとまわりサイズが大きく、別売りケースが無いのです。
→合皮ケースが販売されましたが、ベルト通しはついていない形でした。
一応hiby linkというBluetoothでスマホと連携できるアプリがあるのですが、接続の不安定さやバッテリー持ちに影響しそうだなと思い、直接いじれる方がいいなと思いったことと、かなーり細かくイコライザーがいじれるため、AP80proに近いセッティングに出来ないかなと思った次第です。
よかったところ
・操作しやすい絶妙な画面サイズ
・比較的サクサク動く
・MSEBによりイコライザー以上の音質調整ができる
・AACコーデック対応
・ハイゲイン、ローゲインの選択が可能
気になったところ
・高音過多
・ボリュームノブの感度
・シリコンケースが・・・
総合的にかなり満足度の高い機種でした。
バッテリー持ちもそこそこ良く、動作も比較的快適でした。少なくともFiiO M5よりはもたつかず感度良好です。
操作するのに小さ過ぎない絶妙な画面サイズなのも嬉しいところですね。
飛び出ているボリュームノブだけは、もう少し精巧にできたらよかったかなと感じました。
というのも、挙動が不安定で音量を上げたいのに上がったり下がったりカクカクすることがあります。
ボリュームの数字が表示されたらタッチパネルでも調整できるので、微調整はタッチパネルで行ってもいいかもしれませんね。
最大ボリュームを設定できるので、耳がやられる心配は無さそうです。
AP80の特筆すべき点として、よくあるイコライザーの他に様々な角度から音質の調整ができるMage Sound 8-Ball Tuningという機能が挙げられます。
例えば
・cool↔︎warm
・light↔︎deep
・slow↔︎fast
他にも専門的な項目が合計で10項目あります。
(このスライダーは微調整しにくいですが…)
普段はイコライザー系はいじらず、フラットな状態で使用しますが、コレはかなり自分好みに調整できそうですので、使わないと逆にもったいない気がします。
→後日、店頭でAP80proに近づけようとちょっといじってみたところでは、音の濃密さ、鮮やかさには届かなそうでした。DUAL DACの効果を実感しました。
素の状態だと、割と高音がキツめでシャカシャカした印象を受けたので、納得のいくまで色々いじってみるつもりです。
フラットな状態での音質はFiiO M5の方が好みでした。
これはDACのメーカーによる音の傾向の違いと好みの問題かもしれませんね。
ちなみにFiiO M5は旭化成AK4377、AP80はESS製ES9218Pが使用されています。
FiiO M5と違ってAACコーデックも認識しました。
文字化けが起こるアーティストはありましたが、調べてみたところ、音楽管理ソフトで曲名の自動取得をする際の文字コードに影響されているらしいので、入力し直して曲を転送し直せば解決するかもしれません。
まだ試していないので、結果が出たら追記しようと思います。
本体の容量は0ですが、MicroSDカードが1TBまで対応していますので、そうそう困る事も無いと思います。
付属のシリコンケースは保護目的にはいいんですが、非常に不細工になります。
せっかく本体がかっこいいので、せめてアクリルとかで作れなかったのかな?と思いました。
(別売りの合皮調のケースもまぁ本体のデザインはほぼ殺してしまいますが…)
Bluetoothでのコーデックはaptx-HDが非対応ですが、LDACは対応しています。
小型ですし私は基本的に有線で使用する想定なので、あまり評価の対象にはしていないです。
総じて、これと言った欠点が少なく、手のひらサイズのDAPとしてはかなり優秀な機種だと感じました。
音質調整も含めて、飽きのきにくい設計になっているように思います。
DAP初挑戦の方も、サブとして普段使いにも良い選択肢になるのでは無いでしょうか?