TFZ KING LTD
今回は少し高価な機種
TFZというメーカーのKINGリミテッドモデルです。
KINGⅡという機種の豪華ケーブル版のようです。
こちらのメーカー、現行モデルでも結構な種類があります。
音の傾向が違うシリーズもあり、また名前が似ていても後継モデルではなく、キャラが異なることがあるので注意が必要です。
実はこれより先に同メーカーのMY LOVE EDITION(MLE)とT2 GALAXY(T2G)という2機種をAliexpress にて注文しており、到着待ちなのですが、KING LTDがヨドバシで通常17000〜18000円くらいのが13000円ほどに値下がりしていたのでつい買ってしまいました。
Aliexpress(大体16500円くらい） で買うより安い…
とはいえ試聴機もありましたが、正直T2Gとの価格差に悩んだことは事実です。
でも、じっくり聴いてみたいという欲求に勝てませんでした。
店頭だと周りの環境音もありますし、落ち着いて聴けないですしね。
そして、なぜ急にこのメーカーのモデルをあれこれ物色しているかというと、
・割と購入時に参考にしているレビュー(ブログ)で猛プッシュしていて気になったこと
・国内家電メーカーで取り扱っているため、(一部取り扱いがない機種もあります。)店頭サンプルがあり視聴できたということ
・聴いてみた結果、好みの傾向であったこと
ゆえに上位機種から聴いてしまって後悔…
ということもないので、先の2機種を我慢せずに(MLEは国内未販売ですが)開封します 笑
良かったところ
・音がリッチ
・音場が広く、解像度も高い
・付属コードが豪華
・デザインがかっこいい
気になったところ
・付属コードが耳掛けになっていない
いやあ、聴いた瞬間ににやけてしまいますね。
CCA-C12に負けず劣らず音場の広さと解像度があります。
これまで使ってきたSONYやJVC、AudioTechnicaなどの数千円から1万円弱くらいのイヤホンではどうしても頭の中でなっているような狭さを感じていました。
耳に突っ込む「カナル型」ではヘッドホンのように音は広がらないんだなと思っていましたが、先日CCA-C12などを使用してみて見事に覆されました。
ではドライバーの種類や数が音の広さを左右するのかとも思いましたが、これは何とDD1基！
国内で出回っているメジャーなイヤホンと構成は同じです。
けれど、DDとBAドライバーを複数搭載したハイブリットタイプに匹敵する解像度や音場の広さの秘密はやはりこのドライバーにあるようです。
Amazon等の商品説明を見ていくと、
12mm ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバ採用とあります。
TFZ の特徴であるダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とは
コイルとチャンバーを 2 つ設けることにより
超高域/高域、中域/低域とそれぞれ担当する音域を分け
ダイナミックドライバでありながら
ハイブリッドのようなレンジの広さと音の分離感を
獲得しています。
グラフェンは振動板として
非常に優れた素材で
音の伝播速度が速い、
剛性が高い、
軽い等が特徴として挙げられます。
特に高域特性に優れ、
歪みの少ない透明感のある音を提供します。
とあります。
商品説明に偽りなしですね、聴けば納得です！
KZ-ZSXよりはましでしたが、CCA-C12でやや不満のあった高音域よりも非常にきれいに出ていて、TRI-i4のような音の滑らかさも兼ね備え、かつ音に厚みがあります。
付属しているケーブルが８芯とこれまでのものより太く、ただの銅線ではなく、銀コートが施されているということも音の豊かさ(情報量が多いというのはこういうことを言うのでしょうか)に影響を与えているのかもしれません。
これまでの付属ケーブルはすべて耳掛けしやすいように癖付けがしてあったのですが、これはありません。
無いからどうということもないのですが、基本耳掛けしかしないと思うので、癖がついていたほうが断線のリスクは減るのかなとは思いました。
シンバルやハイハットなどの音がはっきりと金属らしい音で鳴り、
バスドラやスネアのアタックはメリハリがあり、ボーカルもモヤっとせずクリアで、
ギターなど各パートの音がしっかり分離しているのに、空間を感じる音の広さもあり、
個人的には求めていた理想に近いイメージでした。
見た目のかっこよさもあり、所有欲を満たしてくれます。
勢いで買ってしまいましたが、総じて非常に満足度の高い買い物でした。
次もTFZシリーズですが、KING LTDといろいろ比較してみたいと思います。
