TFZ No.3

今回はTFZ No.3のレビューです。

これまでと異なり、勾玉のような可愛らしいフォルムが特徴的ですね。

シンプルなデザインで、色もシルバーとどんなケーブルと組み合わせてもマッチしそうです。

良かったところ

・引き締まった低音

・音の厚み、豊かさ

・刺さりのない高音

・鳴らしやすさ

・装着感

良くなかったところ

・強いて言うなら聴き疲れしやすいかも？

仕様

※価格.comより

価格的にはT2Gの2倍くらい

量販店での実売価格が15,000円前後

aliexpress で10,000円くらいから出てます。

KING LTDと同価格帯な感じですね。

名前のNo.3という由来は、第3世代になるダイヤモンドドライバーを採用したという点にあるようです。初の第3世代ドライバー採用の機種とのことで、どんな音がするのか期待していました。

正直、箱開け一発目に少し聴いた感想は「好みの傾向だし悪くないかな」くらいにしか思っていなかったのですが、聴き込むほど、聴き比べるほどに大当たりであることを実感しました。

特徴的なのが、T2G(第2世代)やKING LTD・MLE(2.5世代)同様タイトに奏でる低音ですね。

KING LTDで実感した音の豊かさはそのままに、低音の量感は保ちつつ、中域の邪魔をせずに見通しが良く、それでいて中域の厚みも感じるとても絶妙なバランスで完成度が高いと感じました。

音の厚みがあるとどうしてもこもって聴こえがちになるところを、うまく両立させていますね。

音の余韻だとか響きと言った「雰囲気」的には若干ですがKING LTDの方が得意そうかなとは感じました。

また、ドンシャリ寄りだと思っていたT2Gよりさらにクリアで各パートがより鮮明になりますが、一方で人によっては長時間のリスニングで聴き疲れしてしまうかもしれません。

ただ、他のイヤホンでは日によって時々「やっぱりもう少し低音が欲しいよなぁ」とか「もう少しクリアだったらなぁ」とか、「音の乖離が不自然(いわゆる定位ってやつですかね)だなぁ」などそのイヤホンで感じた第一印象時の欠点を顕著に感じてしまうことがあるのですが、数日使用していても、No.3はすんなりと耳に入ってきて、違和感を感じることはありませんでした。

(「KING LTD」も個人的に音的には欠点らしい欠点は見当たらない良イヤホンなんですが、コネクタ部分が緩く落としそうで怖いので、普段使いを躊躇っています。)

隙がないというか、どの曲を聴いていても、「もう少しこうだったらなぁ」みたいな不満点を感じないとても絶妙なチューニングだと感じました。

ハウジングは樹脂製で軽く、また収まりが良いため装着感や疲れにくさはこれまでのTFZ製品の中で個人的にピカイチだと思います。

音質だけならコスパの観点からはまだT2Gに軍配が上がりますが、こうした他のポイントを加味すると甲乙付け難く悩ましいですね。

これもT2G同様ストックが欲しいイヤホンです。

ハウジングがチタン製のNo.3Tiも存在し、別物との噂なので、手にしてみたい気持ちはありますが、アリエクスプレスで価格が30,000円ほどと少し手を出すのを躊躇います(汗)

これ以上深みにハマるわけには…

店頭に並んでいれば試聴してみたいとおもいます。

今後も気になるイヤホンがあれば紹介していきたいと思います。